パニック的な新型インフルエンザ報道が死者を増やす。

2009.05.16

  さて、先に日記にも書いたように、症状から見て、私は限りなくインフルエンザらしき物にかかってました。医者に行って無いのでインフルエンザかどうかはわかりません。また、新型インフルエンザであるかどうかもわかりません。ただ、風邪にかかり易い条件が揃っていただけで、この時期に風邪をひくと言うのは、確かここ7〜8年では稀の部類だったので、免疫の出来て無いウィルス性の風邪であったように感じています。(と言うか、かかった時から、いつもとパターンが違うので、『もしや新型か?』と言う予測もありましたが…)

 ところで、現在の段階では、この新型インフルエンザは弱毒性で、体力の弱っている方以外は、薬物による予防などは不要で、かかったら普通のインフルエンザの時と同じようにすれば良く、風邪薬でも飲んで水分と栄養補給を持続しながら寝てればいいようです。
ですが、マスコミ報道などを中心に、”下手をしたら命を落としかねないほど、相当危険な物”であるかのような認識が、日本のみ刷り込まれている人もいるようです。(例えば、米国では、感染者は放置状態で、医者にかかるのもマスクをするのも本人の自由意志です。)

それゆえ、マスコミの様々な報道を通じて、関西全域に潜在的感染者が広がりつつある可能性を察知した者の中には、マスクや薬品などの買い溜めに走る者がいると思われますが、十分な量があるとされるタミフルでも、パニック的に客が増加すれば、品切れなども起きるかも知れません。

本来は寝てれば治る病気である筈なのに、連日の威嚇的とも思われる日本独自のマスコミ報道によって、新型インフルエンザが非常に恐ろしい病気であるかのように刷り込まれてしまっている人は、決して少なく無いように思われます。その状況で、薬品類の品切れがもしも起きればパニック状態が起きる可能性があるでしょう。 パニック状態になれば、何が正しいかなんて、論理的な話なぞ全く意味の無い話です。昔のオイルショックの時のトイレットペーパーに殺到した客の事を思い出して見て下さい。笑い話ではありません。

結果、そのような製薬会社の思惑にまんまと釣られた消費者と言う構図も考えられますが、他方で、本当にタミフルなどの薬品が必要な、病弱な者が存在します。入院患者、老人、妊娠中の女性、乳幼児など、今後日本中に感染者が広がり、体力の低い者が、本当に必要になった時、必要な薬品が無いならば、それは死亡率が上昇する可能性を示唆するものです。

 抗インフルエンザ薬のタミフルについては、副作用によって飛び降り自殺などの記憶が日本人にはまだ新しく、常備薬などとしているご家庭は少ないと思います。我が家でも買っていません。しかし、”新型インフルエンザにタミフルが有効”と刷り込まれていて、新型インフルエンザ感染が日本中に広がる可能性が考慮されたならば、買い求めるご家庭は増える事でしょう。
しかし、国内のタミフルの備蓄量は2500万人分との話もありますので、全家庭に行き渡る事もありません。また、幾つも買い溜めする人も出て来る事でしょうから、1億人分程度は足りない可能性が推測されます。この1億人の中に、前述の体力の低下した感染者を含む確率は高く、そして新型インフルエンザによる致死率が上昇する可能性が濃厚であると考える事ができます。

よって、我々健全な者がすべき予防は、タミフル購入などでは無く。

1:無理をしない。
2:よく寝る。
3:よく食べる。
4:人ごみを避ける。
5:清潔を保つ。

などの一般のインフルエンザ予防であって、もし普通の健常者が感染したら

1:普通のインフルエンザ同様に対応する
2:外出せず、寝て直す。

と言う事だろうと思います。

健全な者が買い溜めをする事は、人を死なせる可能性があると言う事を認識しておいたほうが良いのではないでしょうか。

いずれにせよ、最も重要な事は、

この新型インフルエンザは、季節性インフルエンザ以下の弱い物

パニックにならずに、冷静に落ち着いて対処する

と言う事になるのではないかなと。

追記:2009/05/17

え〜 私のほうですが、限りなくインフルエンザっぽい風邪は、ほぼ完治し、今朝は久々に風呂に入り、パソコンいじってたりします。他方、神戸のほうですが、本日現在、マスコミ報道もそうですが、繁華街などにはマスク着用者が溢れ、若干殺気立っているような場面もあるなどと聞いています。(因みに、私は念の為、まだ外出していませんので、自分の目で見た訳では無いのですが)

感染速報で国内感染者数十名に達したなどとも流れていますが、行政の対応、マスコミの報道、これまでの実際の経緯や日本独自の特性を考察すれば、潜在的感染者はもう1万人程度はいるんじゃないかと考えていますが、憶測の域は出ません。

 

今回のパンデミックで最も怖いのは、多分、新型インフルエンザでは無いだろう。

また、新型インフルエンザに感染する事でも無いと言えるだろう。

もっとも気をつけるべきなのは、感染する事を恐怖する、冷静さを欠いている人達ではないだろうか。

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