メキシコでは新型インフルエンザの脅威は去った模様です。

2009.05.05

 米国ニュースサイトの、AP通信の記事によれば、メキシコは新型インフルエンザの警戒レベルを下げる模様。メキシコ当局は、喫茶店,博物館,図書館を今週末再開させるそうだ。現在、米国での新型インフルエンザ関連のニュースはこの辺りがメインではないかと思われる。
他方、日本での新型インフルエンザ関連のニュースは、感染者が全世界で1000人を超え、フェーズ6,パンデミックの可能性も濃厚などとして、危険性を継続して強調しているように思われる物が主ではないかと感じる。

当初、新型インフルエンザ発生後間もなく書かれたと思われる、メキシコ在住の邦人のネット上の記事などを見ても、さほど騒いでいるようでは無かった。また、政治的に国民に強く危機を警告した国は、日本以外には無いような話も聞く。米国のニュースサイトを徘徊しても日本ほど危機意識が表れているようでも無かったし、国別のYouTubeの参照数上位の動画を見ても、新型インフルエンザ関連の動画がランクインしていたのは、日本だけだったのではないだろうか(?)
日本では新型インフルエンザと特定できる感染者がまだいないにも関わらず、今回の関連報道は過剰反応の感は否めない。

関連番組の 中には、ウィルスの潜伏期間が長いので、長期的視野で対策に取り組む必要があるかのようなコメントをする専門家もいる。全世界が同時終息する事も無いだろうから、周期的に発生・停止を繰り返す事も考えられる。これは何やら第2の地球温暖化問題になりそうな気もしないでは無い。
果たして、有効とされるタミフルが潤沢にある国で、本当に起きてから対処しても遅いのだろうか。

この問題が長期化すれば、できる限り外出を避け、家で過ごすライフスタイルが増えるだろう。一般災害などのように、危機感を煽れば、経済効果が必ずしも上がるとは限らない。(*1)
敵は、科学的に未解明な部分や、感染も不明な点の多いウィルスなのだから、海外が危険で国内は安全と言う認識すら、私には無い。これだけ危機感を煽れば、報道していないだけで、実は既に国内にもインフルエンザウィルスが潜伏しているのではないかとすら思う者がいてもおかしくは無いだろう。外出を抑え、買い控えする傾向が顕著になり、経済にマイナス効果をもたらしたとしても、何の不思議は無い。

もちろん、備えあれば、(多少は)憂い無しですが、果たしてこの新型インフルエンザウィルスが、今の日本人にとって本当に最大の脅威なのか、世界が危機的状況にあるかのように報道する必要が本当にあったのか、どうも納得できないのですが。

追記:

*1:発生当初、一部マスコミでは食料等の備蓄を促すかのような物もありましたが、人類が未知のウィルスなのですから、まず、慌てず、必要以上の事は何もしない事が賢明であろうと言う判断から、我が家では何も買い増す事はありませんでした。買い物よりも、人が集まる場所へ行くのを避けたほうが良いと思うのは、自然な事であろうと考えます。

某TV番組で「GW期間中に海外旅行先でマスクをしていたのは日本人だけ」 と、笑い話のネタになっていたようです。通常のインフルエンザ予防にもなるので、マスクをしないよりはしたほうがましでしょうが、過敏になり過ぎて折角の旅行が楽しめないようでは、外人から苦笑いされても仕方ないかも知れませんね。

少なくとも、日本は、これからウィルスが死滅する湿度の高い梅雨、そして夏へ向かうので、インフルエンザの脅威は諸外国よりも低く、諸外国では、インフルエンザで死者が出るのが毎年の事などと、緊張感も無い状態である事からも、過剰に反応するのは、いかがなものかと思われますね。それよりも、GWで車の事故(死亡事故)が増えているように、交通事故に気をつけたほうが、遥かに良いと思いますが。(と言うか、あまり報道されて無いようですが…)

インフルエンザ患者の受診拒否が絶えないそうな。新型インフルエンザ患者に対する対応が各病院に周知されて無い事や、万が一新型インフルエンザ患者ならば病院としては診たくは無いらしいそうだが、一般のインフルエンザでも体力の無い老人や乳幼児なら、死に至る事もある。新型インフルエンザに過敏になり過ぎて、無関係な死者を出したら笑い話では済まされない。国内では未だ新型インフルエンザ発症者は0人だ。日本には患者がいないのだ。この状態は、魔女狩りのようにすら見えてくる。病院だけで無く、もし一般社会にも波及しだしたらどうなるだろう。迂闊に咳払いも出来やしなくなりそうだ。

追記:2009/05/09

本日午前8時の某NHKニュースによれば、カナダから帰国した学生で初の新型インフルエンザ感染者を確認した旨の報道があり、特番相当の扱いだった。
ただ、最も重要な点は、番組の最後で、政府の新型インフルエンザ諮問委員会 防衛医科大学校川名明彦教授によれば、新型インフルエンザに対しての最新の対策は、「普通のインフルエンザに対処する方法で良い」との事です。
新型インフルエンザにかかっても、普通に寝て待てばいいって事と思われます。

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