堀江氏実刑が、ネットの健全化に貢献する事に期待をこめて。

2007.03.17

 ようやく、風邪が完治しました。医者と薬が嫌いなので仕方無いのでしょうが、中々治るのが遅くなってきています。今日は、1週間ぶりで風呂にも入れそうです(^^;)

 ViacomがYouTube(Google)を10億ドルで著作権侵害で提訴して、少し話題になっていますね。極めて対決姿勢の強い危機的な状況であるとして、解説をされているニュース系サイトもありますが、実のところはどうなんでしょうか。ドシロートの外野からの観測としては、Viacomの目的は、Googleとのより親密で独占的な関係構築の為ではないのかな(?)と思ったりもしてるんですが… ただ、(森進一の歌詞の付けたしさえ、駄目となるほどの、パロディや風刺でさえ問題される、特に著作権問題が難しい)日本向けの対応は早急にしておいたほうがいいように思いますね。果たして、これが平成の黒船になるのか(?)と言う気もしないでは無いのですが、それにしても、犠牲が多すぎます。ジョブスじゃないですけど、(テレビとネットの融合のカタチについて)より、明瞭なビジョンを提示すれば、日本のマスメディアもついて来ると思うんですが、現状の動画共有サイトのようなモノじゃ貧弱過ぎますよね。モタついてる間に、Mirosoft辺りがしそうな気がしないでも…

 さて、先日の堀江氏の裁判。裁量云々はさておき、人の上に立つ者は人の何倍もの労苦と努力を要せねばならない国である事を、この裁判を通じ、広く知らしめた事は、評価に値するだろうと思う。それが日本なのだ。先のマンション耐震強度偽装事件にしても、一部の構造計算等に関する権威者の弁では、実は基準が曖昧であり、倒壊の危険性が明瞭では無い点もあるなどと言う話もあったが、それでもあたかも魔女狩りがごとく罰せられる点と、ライブドア事件は類似点を見出せる箇所があるのではないかと思う。

より視点を身近にすれば、昨今の冤罪の増加もそうだろう。全くの善人すら犯罪者になる恐れがあるのが今の日本だ。全く身に覚えが無くとも、厳しく酷く詰問され続ければ、誰でも楽になりたいと思う。私もそうするだろうと思う。国家の正義の前に、真実を貫き通せる自信は無い。ましてや、国家の安全に関わる規模の事件に絡んだ、責任の大きな者に対しては、厳しく追及されても何もおかしくは無い。

これは古い日本の体質故であると勘違いしている者がいるならば、それは違うかも知れない。これは、日本のグローバル化故に起きている事で、言えば、日本の村社会的な体質から、「なぁなぁでは無い社会」へ向けて変化している過渡的な現象ではないかと推測する。他の言い方をすれば、(格差の固定化しない)格差社会が進んでいる故に、成功者には一層の厳しさが求められると言う事だ。

裁判後に番組に堀江氏が生出演した点は評価できる。憔悴していた様子よりも、想像以上に年を取った印象を受けたからだ。(見る間に白髪頭で皺だらけになった人もいたなどの、震災の事も何度か書きましたが、人は耐え難い過酷な状況が続く事で、一気に老衰するものです。) 何を言っていたかなどはどうでも良かった。果たして、ご本人の番組出演の思惑はどうであったかは別として、規模は極めて小さいだろうが、若い起業家などに、同じ徹を踏まさないように教訓として、そこに映っていた姿は、高く評価したい。

 金は天下の回りものと申します。お金を稼ぐ事、大金を動かせる人になる事を、誰も悪くは思わないと思います。真面目に頑張った者が結果として報われて成功するのならば、それは歓迎される事なのです。その上で、大金を動かせると言う事は、それだけで天下の事業に関わってしまうのですから、重大な責務を負わされるのです。

この裁判で、ネットが更に健全化する事に期待している次第です。

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