生まれるまで知らなくてもいい

2006.02.24

 今朝も、起きてみてました。まさか、金だとは思わなかったけど、色々と思ってしまう事はあるけれども、良かったですね。

編集室には書かないけど、この編集室にも、サイトにも、頑張れだとか、いかにも応援らしい文章は無いけれども、小さいながらも、その関連のページを幾つも作ってると言う事は、そう言う事だってわかる人、どうなんでしょうか。最近は減ったのかな?

『生まれるまで知らなくていい。』

話題の皇室の方のお話ですね。本来そうなんですよね。物じゃなくて授かり物なんですから。

でも、物であっても、大切に考えないと駄目ですね。わからないから大切にできるって面もありますよね。例えば、今、フィルムカメラが売れてるそうな。理由はもちろん、ミノルタなどの大手が撤退しているからだけれども、今もフィルムカメラが人気がある理由の1つには、写真になるまで、何が写ってるか、上手く写ってるかわからない事が、再確認されている点があるらしい。失敗した時の落胆、成功した時の喜びは、確かに大きい。写真屋から貰って帰って、家族などと一緒にわくわくしながら見ると言う作業によって、記憶に思い出が焼き付けられると言うのもあるだろう。その切り取られた(自分の人生の一部の)時間を大切にできる料金としては、もしかしたら安い買い物なのかも知れない。

デジカメで撮影した時のような、ゲーム機のリセット感覚よろしく、その撮影の瞬間に、思いと言うか願いと言うか、程よい緊張を伴った、そう言う物がそれほど無い状況が繰り返し続き、撮影者が学習させられてしまうと、そんな、記念に、思い出を大切にしようと言うのでは無く、単に、映像の浪費となり、結局は自分を希薄にしてしまう部分があるのかも知れない。

確かに少し大げさで、要は使う人次第の面は否めはしないけれども。

オリンピックにしてもそう。ビデオやHDDレコーダーに録画して見た映像と、リアルタイムでブラウン管で見た映像の画質の違いの影響は、殆ど無いだろう。でも、今、競技者も、トリノで観戦している人も、また日本でTVで見ている人も、じっと一緒になって見つめているし、応援している。その、どうなるかわからない事での緊張感や思いがわかる映像を見ているのと、結果がわかった後の映像を見るのでは、全く違う面もある。

人生には、リスクはつきものだし、大切にしたいが故に安全に、危険性の低い道がわかった上で歩みだす事のほうが多い。石橋を叩いて砕いて分析してから歩くような性格の人間もいる。私もそうだった。(それだけ、人生を信じて無かったと言うのもありますが。素直に生きると言う事は、極端に言えば、死を意味していましたしね。あぁ、別に自殺願望なんかなった事無いですよ(^^; それだけ、多感な頃は、生きるのが難しいと考えていたと言う事です。) しかしながら、わかってしまっていては、何も有り難味を感じないかも知れない。そこから得る物が少ないかも知れない。社会的責任で言えば、間違いなく結果重視で、結果が出せないようでは失格だけれども、人生において重要なのは、そこに到る過程のほうだろう。

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