ウチのサイトの売価は10億円って事にしておきます。

2009.03.10

 ここんとこ、サイトを売れだのどうだのの業者からのメールが頻繁にやってくるようになった。もちろん、一度たりとも売る事を検討した事も無ければ、そんな業者に連絡を取った事も無い。
どうせ、こんなサイト、誰も管理はできない。プログラムも第3者が見たところでまずわからんだろう。私本人ですら、滅多にソースを眺めない&コメント殆ど書かないもんだから、自分が再度理解するのすら相当骨が折れるのだから、まずわからんでしょ。
でもって、数万のリンクサイトを毎日のように確認する(*1)のに、どれだけの労苦を必要とするか、そして検索エンジンよりも先んじて可能な限り的確な情報を得る(*2)為に、どれだけネット内を奔走する必要があるのか、多分、そんな経験をしている中堅どころの企業サイト管理者は、まずいないんじゃないかな。企業は原則、利益優先なのだから、出来るわけ無いよね。なので、譲り受けてもまともに継続できる企業は無い。

で、それでもサイトを買いたいって輩は、そんな苦労をハナから知る必要も無く、サイトを引き継いで運用する気もサラサラ無い連中だ。
全く別サイトなりへリダイレクトや、特定の企業サイトなぞへリンクを貼りまくる事などが目的だろう。例えば、今ならFXなどの金融サイトに化けるとかじゃないかな? (因みに、FXは資金に余裕の無い人が大損する仕組みになってるので、小銭でも欲しいと言う人が多く参加してくれるのがウレシイので、そういうキャンペーンが多いんじゃないかなと推察しています)
で、あんまり色々な業者からメールが来るので、サイトの値段をキャッシュで10億円位にして、どっかに書いておこうかと思ってる。もちろん、ウチのサイトはどんだけ知恵を絞ったところで、そんなに経済的な利益は生み出さない。アホらしくて諦めるだろうと言う事だ。

で、ここからが本題なのだけど、業者にとっての魅力はウチのサイトのPR(Google PageRank)のようだ。お陰様で現在6になっている。高さだけで言うならば、以前、一度だけ7になっていた事もあった(*3)。しかし、それほど影響力のあるサイトでは無い。そもそもPRとはその程度のもんだと言う事は、ウチのサイトやこの編集室でも何度か書いている。
SEO屋達が作り上げた過大評価の幻想を、未だに追い続けている業者がいると言うところなのだろう。

ただ、現在KoossのPRが高い理由は、Google自身のPRが低い事に関連している。ご存知の方も多いと思うが、GoogleのPRが今年に入って、9から5に急激に落ちた。PRの原則である被リンクの量と質では、Googleは圧倒的である筈なのに、一般サイト並みに暴落した理由は有料リンクのペナルティである事を、Google自身がアナウンスしている。GoogleのPRの新アルゴリズムが、Google自身にもペナルティを課したと言う事になる。逆に、有料リンクが皆無のサイトは上昇したと言う事になる。その結果の1つが今のKoossのPRだろう。

即ち、リンクを有料で売れば、ペナルティが課せられる事に聖域が無いと言う事を、Google自身が身をもって証明したと言う事になる。
そこで、もし、PR上昇を目的として、どこかの高PRのサイトを買い取って被リンクを増やそうとするならば、リンク元の購入したサイトは有料で買い取ったのだから、そのサイトのPRは劇的に下落する可能性があるだろう。サイト全体が有料なのだから、これは有料リンクの比では無いからして、サイトのPRが0になったり、或いはGoogleの検索結果から完全に除外されたりするんじゃないかな。

もしも購入費用が0円で無料で譲り受けたとしても、そのようなリンクは貼る事は出来ない。何故ならば、有料リンクがいけないとされる理由が、有料リンクが自然発生的なリンクでは無い事に起因するからだ。この(有料リンクペナルティの)原点に立ち返れば、サイトテーマに合致しない、らしからぬリンクは無効とされるからだ。

と言う事で、サイトを買って楽にPRを上げようなんて、下手な魂胆はとっとと捨てたほうが身の為じゃないかな。> 心当たり
PR向上を目的してサイトの買収を検討している企業の担当者は、少し頭を冷やして考え直してはいかがでしょうか。(大きなお世話ですか。あぁそうですか)

ところで、有料リンクで気になる事があるけれども、一般サイト間での被リンク・発リンクと異なり、企業サイト間でのリンクは、有料リンクに近いケースも少なくは無い。或る程度の額の取引のある企業から 「これリンクしといてね」 などと依頼を受ければ、リンクの内容に関わらず、リンクを引き受けるだろう。もし断れば、今後の取引関係に響きかねないからだ。こう言うケースのリンクは、Google登場以前の、SEOがなんたらとか言われる前から、企業間では普通にやっていたように思う。しかし、SEOが一般化した現在では、リンクに際して直接的な金銭の授受は無いとしても、明らかにSEO目的でそれらしい貼り方でのリンクを依頼したならば、有料リンクに限りなく近いケースもあるのではないかと推測される。
果たして、こう言うリンクまでGoogleは解釈できるようになるのだろうか?
有料リンク同様に明らかに自然発生的では無いリンクなのだから、いずれペナルティが課せられるようになるのではないだろうか。

 ここいらでも書いてるように、GoogleでSEOをちゃんとするならば、まずは、”Googleの理念”を知る事が最善の近道ではないでしょうか。まずは、心当たりがあるならば、有料リンクをやめる事です。 (追記:有料リンクペナルティが利いてきて焦ってる企業サイトが、SEO目的でPRを上げる為に四苦八苦している所に、サイト買収の業者がアプローチしているってところなのかも知れませんけど。だとしたら、有料リンクをまず止める事が先決じゃないでしょうか)

  因みに、ウチのサイトは売る気も譲る気もサラサラ無いけど、何年後か何十年後か、もし時期がやって来たら消します。全部。
但しドメインは放棄しません。悪しからず。

*1:リンク品質の正確性が低いとGoogleなどの検索エンジンからも軽視されるサイトになります。
*2:Googleなどの検索エンジンには未だ無い情報を掲載する事で、Googleからも重視されるサイトになる傾向が高まります。
*3:PRは時々、明らかにおかしくなっていた時期もあります。
※尚、*1 *2 の条件はどのようなサイトにも合致するとは限らないと推測されます。

無料サイト集 Kooss (run)記

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