都合のいい総論的な解釈は、流行らなくなりましたね。

2008.09.09

 相撲協会の理事長が退陣した。向かう所敵無し現役時代は、敗者への配慮が無く、強さこそ正義と言わんがばかりのスタイルで、少なくとも私の周りでは、あまり人気が無い力士だった。
その元理事長の部屋の力士からの大麻疑惑。権威ある精密検査機関の結果も陽性と出たにも関わらず、最後まで「子を信じたい」などの内容を繰り返していた。

(数年前の情報になるが)高校生ですらコカインなどのハードドラッグの経験者が20〜30%程度いると言うロシアと言う国柄で、大麻などのソフトドラッグに対する日本的な毒物的認識がどの程度通用しただろうか。また、経験者或いは常習者である可能性は、綿密な”身体検査”を入門以前に予めしておかなくても十分に予測できた筈で、疑惑がかかった最初の時点で、潔く対処すべきだったのではないだろうか。

一連のニュース報道の中で、親方が述べていた”親が子供の事を信じてあげる”と言う意味合いでは、厳しく批判できずに、逆に理解を示した方もいたのではないだろうか。但し、これは”親子”と言う言葉が都合よく一人歩きしているに過ぎない。言うまでも無く、彼らの関係は、親子では無く、師弟関係のほうが相応しく、また現代の相撲はプロ野球やプロレス同様に、ショービジネスであり、多大な報酬を得ている責任ある成人によるプロの仕事なのだから、ごく普通の家族の未成年の子供と保護者による、親子関係を連想してはいけない。

”親子”と言う枠組みで総論として捉えるべき事では無く、プロスポーツ選手の大麻使用事件として見なくてならない。

 「安いパソコンは壊れ易い、使い物にならない。」 こう言った話は、ここ数年で耳にする機会が殆ど無くなった。世界的に上位のシェアを占める企業のパソコンが、最も安いからだ。4万円台のノートパソコンや、1万円台のサーバーマシンなど、今も俄かには信じられない方もいるのだろう。この事実を知らず、またデルのパソコンを使った事は無くても、映画やドラマ、或いは大手企業のショールームなどで、それら企業のロゴの入ったパソコンや液晶モニターを見た方は少なくは無いだろう。性能までは分からなくとも、使い物にならんような物では無い程度は、誰もが察しはつくだろう。

もっと言ってしまえば、100ドルPC(尚、現在の名称はOLPCとなっている)と言うノートパソコンも存在する。確かにここまで安いと、既存のパソコンからすれば見劣りするスペックで、基本的に世界の貧困を救う為に教育の機会を増やす事を目的としたプロジェクトの一環で商業製品では無いのだが、わずか1万円ちょっと(正確には現在は130ドル。2008年末迄に100ドルとなる模様)で、開発途上国等の劣悪な環境でも壊れ難い耐久性を持ったノートパソコンと言う物が、生産できると言う事実が、そこにある。
逆に、企業名は出さないが、近年の有名メーカーのパソコンでの故障や事故で回収したなどのニュース報道をご記憶の方も多いだろう。あれらは激安とは言い難い物だ。

総論的に、「手間隙かけて作られる優れた製品が高価になる」のは当然の事だろうが、競争力の高い優れた部品によって生産される世界ブランド企業のコストパフォーマンスの高いパソコンは、「安いと言うだけで信頼性が低いと考えるのは誤りだ」と言う事だろう。

更に言ってしまえば、現代は、産業構造の変化と共に、過去の概念が通用し難くなり、例えば、近年の知価値革命的に見れば、「高かろう悪かろう」的な、言わば消費者を”カモ”として商売をする者も増えているのではないだろうか。数が売れない時代ならば、利幅の大きいほうが良いのだ。或いは下手な鉄砲数撃ちゃ当たるだ。これは、オレオレ詐欺や振り込め詐欺にも通じるのではないだろうか。

私は、高価・割高な商品ほど注意したほうがいい時代になってきたと考えている。もちろん、昨今の食の安全絡みの事件の多発で、台所を預かる主婦の方々は、割安な物ほど警戒しがちになっているかも知れないが、例えば、舗高級料亭 船場吉兆の偽装(産地偽装・賞味期限・使いまわし)を思い出して欲しい。金額は関係無いのだ。食の安全に限って言えば、究極的には、知り合いの生産者から直接買うか、自らが栽培や狩猟し、自らが調理しない限り、信用できないと言う話もある。(例えば、吾妻博勝著”鯛という名のマンボウ アナゴという名のウミヘビ 食品偽装の最前線”辺りを読めば、店頭で購入できる食料品は何一つ信用できなくなるかも知れません。)

もっとも、ことパソコンに関しては、高機能だけど使い難い WindowsVista では無く、軽くて分かり易いWindowsXP を選択する消費者が少なくは無い現状からして、日本の一般的な消費者も賢くなってきているのだろうと思う。

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