格安ノートパソコン Desknote A929 Combo
2003.01.12
ノートパソコンとして使うデスクトップパソコン(?)で、有名な格安ノートパソコンのDesknote(デスクノート)シリーズのコンボドライブ搭載のA929comboを購入しました。Desknoteは、ショップによっては、入荷待ちなどもあり、注目されている格安ノートの割には、ネットで詳しく紹介しているサイトが少ないようで、情報も少なく感じましたので、ユーザーの視点でレポート風に紹介したいと思います。
因みに、i-Buddieブランドも同一品と思われます。(定かではありませんが… 参考: i-Buddie A929)
※本記事掲載の2003年1月時点において、以下のスペックでの有名メーカーのブランドノートパソコンの販売金額は、一般的には20〜30万円程度と思われます。スペックも様々で、単純な金額のみの比較はできませんが、それらと比較し、今回紹介するDesknoteは明らかに格安ノートパソコンと言えると思われます。
■Desknote A929comboスペック・購入金額など紹介
購入したA929comboの簡単なスペック紹介です。DesknoteはECS製のベアボーンですので、組み立てられてノートパソコンとして販売される場合、販売店によって、CPUやHDD,メモリーなどの仕様は異なります。
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■スペック
| CPU AMD AthlonXP1700+
| Chipset Northh
SiS740/South SiS961
| Display 液晶TFT15インチ XGA(1024x768)
| HDD 30GB ATA100 富士通製 流体軸受け(?)
| MEM DDR256MB
| DVD コンボドライブ(CD,DVD,CD-RW/R)
| その他詳細 Elite
A929combo(日本語ページ)
| ■購入金額
| 129800円 送料・税別 購入店 マウス
※DeskNoteは多数のBTOパソコンショップで販売されていますが、仕様は異なります。
※購入店では、TFT液晶が標準の14インチでは無く15インチです。値段は更に安くなっている場合があります。仕様は変更される場合があります。
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■Desknote A929combo到着。開封。インスール
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連休、祝日などを挟んだので、注文から、約2週間かかって到着。普通にコンパックなどのノートと同じ感じの手提げ方のダンボールケースでペリカン便で配送されて来ました。
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見た目のデザインは普通のノートパソコンで、最近のブランドPCメーカー製からすれば、やや見劣りするが、触るとありきたりなプラスチック製と言う安物的な感じは無く、質感が良い。逆に、高級感すら感じる。(ビジネスマンが持つクラシックなアタッシュケースと言う感じでしょうか。あまり流行に左右されないオーソドックスなデザインです)
持つと、15インチ液晶のノートパソコンとしては、実に軽い。当たり前だが、バッテリー非内臓なので、軽い。
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裏面は、プラスドライバ1本で、蓋は全て空ける事ができる。中央にはファンがありますが、非常に静音です。
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背面:ほぼ標準的な仕様です。IrDA(赤外線)があるのは、最近のノートでは珍しく、今では特徴的と言う所でしょうか。
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側面:コンボドライブとUSB2.0コネクタが4つある
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USB2.0が4に、赤外線もついてるが、カードが使用できないので、無線LANでの利用は、必然的にI/Oデータなどから販売されている、
USBの無線LANアダプターを利用する事になると思う。デスクなどで固定的に、直でLANケーブルやモデムに繋ぐ環境の人や、ネットを利用しない人なら特に問題無い。
キーボードは標準的な日本語106キー。左上にあるファンは、常時回っているが、音は比較的静か。
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添付品には、Sケーブルも標準添付。すぐにTVにも繋ぐ事もできる。
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添付品の一部。初心者用にマウスオリジナルの説明書がついていたが、Desknoteに関する説明は殆ど関係無かった。
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Compaqの14インチ液晶のEvonote(写真右がEvonote,左がDesknote)とサイズの比較してみる。大差は無い。
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同様に厚みを比較してみるが、やはり大差は無い。上がEvonote,下がDesknote
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同様に液晶のサイズを比較してみる。やはり、液晶画面はDesknoteのほうが大きい
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『は、速いっ!』
まづ、電源を入れて動作確認、BIOS迄の起動時間が速い。
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CompaqのEvonote N1015v(XP1500+搭載機)を通常使用しているが、この立ち上がりの感覚は、デスクトップに近い。ノートパソコンらしからず、BIOS画面の表示から始まる。 左写真はBIOSのメニュー画面。クロックアップもとりあえず、可能だ。
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とりあえず、動作確認の為に、Windows98SEをインストールしてみる事にする。実際の利用は、当初はWindowsXP辺りになると思う。
通常通り、Windows98SEのCD-ROM挿入で、HDDのフォーマット開始。DOS上で30GBなので、時間がかかる。
CDからインストール開始。コンボドライブの高速回転の振動が直に指に伝わる。
画面上の文字が甘い。フォーカスがぼけて滲んで見えるが、未だインストール途中のVGA互換画面なので、そう言う仕様なのだろう。Windowsインストール、及びビデオカードのドライバをインストール完了後が問題だ。今は読めれば良い。(とか書いてるけど、ホントは若干不安…(^^;)
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付属ユーティリティのインストールも全て完了。所要時間、約1時間。画面も解像度をXGA(1024x768)にすれば何ら問題無くシャープ。画質は普通のTFT液晶クラスだろう。気になっていたドット欠けは全く無かった。また、コンボドライブは、CD-ROMの読み込み時のみ、振動が発生する。DVD再生時は、全く感じない。ひとまづ安心。 左写真のように、液晶画面は、180度倒して使う事も可能。液晶横に並べておいてあるのは、電源ユニット(AC/DCコンバーター)
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■Desknote A929combo トラブル発生 ただ、ここで問題が発生。画面の色を詳細設定で変えようとしたが、Gamma Collectのメニューが無い。止む無く、パネル内のビデオ設定で輝度,コントラスト設定をするが、再起動後ハングアップ。ドライバ類を添付CD-ROMから再インストール、ハングアップ。 とりあえず、N1015vのXPProを共有設定にし、LANのクロスケーブルで繋ぎ、Desknoteの最新ドライバを落とす事にした(普通に、ルーターに繋げばいいんですけど… 冬はコタツから出たく無いですから… ハイ。横着者な私です(^^;) そこでおかしい事に気がついたんですが、ディスプレイアダプタがSIS650になっている。添付ユーティリティーのバージョンが古かったのか、ショップが間違えたのか? ともかく最新ドライバを落としてインストール。何事も無かったかのように、正常に動作。漸く、目が疲れづらい色設定にできる。(尚、添付ソフトは、購入したショップは、連絡すれば交換して貰えるが、面倒なので今回はダウンロードした) ■A929comboでDVDを観る。 ともかく、コンボ搭載のノートは初めてなので、まずは手元にあったスパイダーマンのDVDを再生。卓上シアターの出来上がり。画質は液晶TVと遜色無い感じ。普通。尚、音質は良くない。ノートパソコンだから、当たり前だが。添付ソフトがWinDVD(しかも2001年度版)だったので、性能の良いDVD再生ソフトの特価販売品をチェックしようかと思う。バルク品で1000円以下だから、安いものかなと。何はともあれ、コンボドライブ搭載ノートが人気の理由を身にしみて実感した。 続けて、TVに繋ぐ。S端子出力でテレビでDVDプレイヤーとして使って見る。画質は全く遜色無い。と言うか、ブラウン管だけあって、液晶よりも発色が綺麗に思える。特に肌の色が良い。普通にDVDプレイヤーとしても使えそうだ。但し、リモコンは無いけれど…
将来的に、潰しも利くと言う感じで保険と言う事で。因みに、TV画面でXGAクラスでWindowsをするには、ブラウン管の解像度が高くないと字が潰れて無理かなと。VGAなら何ら問題無いですが。 ■Desknote A929combo ベンチマーク結果 簡単にベンチマーク結果を紹介します。比較の対象として、EvonoteN1015vの結果も掲載しますが、N1015vは搭載OSがWindowsXPProなので、或る程度はアバウトに見て下さい。また、毎回思いますが、ベンチマーク結果と体感速度は別物です。今回の場合、A929はベンチマーク結果以上に速く感じるように思われます。 以下で利用したベンチマークテストは、無料パソコンソフトで無料で入手できます。
いづれも、特にクロックアップなどせず、標準状態1回計測。ベスト値ではありません。但し、メーカー出荷状態では無く、常駐ソフトなどもある、通常使用、実使用状態で計測しています。結果からの考察としては、そんなに激重の3Dゲームで無いなら、ゲームも利用もOKじゃないでしょうか。実務、マルチメメディア再生ならば申し分無い速さですね。
■HDBench 3.30
Desknote A929 combo
Processor AMD Athlon 1460.23MHz[AuthenticAMD family 6 model 8 step 0]
Name String AMD Athlon(tm) XP 1700+
VideoCard SiS 740 Resolution 1024x768 (16Bit color)
ALL
| Integer
| Float
| MemoryR
| MemoryW
| MemoryRW
| DirectDraw
|
|
33560
| 59148
| 71496
| 22062
| 30204
| 34706
| 57
|
|
Rectangle
| Text
| Ellipse
| BitBlt
| Read
| Write
| Copy
| Drive
|
41309
| 44723
| 9895
| 502
| 20496
| 19779
| 61401
| C:\100MB
|
参考:32bit(1600万色時) VideoCard SiS 740 Resolution 1024x768 (32Bit color)
ALL
| Integer
| Float
| MemoryR
| MemoryW
| MemoryRW
| DirectDraw
|
|
31405
| 59148
| 71473
| 20313
| 30095
| 33975
| 57
|
|
Rectangle
| Text
| Ellipse
| BitBlt
| Read
| Write
| Copy
| Drive
|
27172
| 28528
| 9298
| 237
| 20553
| 18781
| 59430
| C:\100MB
|
Evo N1015v
Processor AMD Athlon 1324.39MHz[AuthenticAMD family 6 model 8 step 0]
Name String Mobile AMD Athlon(tm) XP 1500+
VideoCard Mobility U1 Resolution 1024x768 (16Bit color)
ALL
| Integer
| Float
| MemoryR
| MemoryW
| MemoryRW
| DirectDraw
|
|
19417
| 55694
| 68252
| 14743
| 21958
| 28654
| 30
|
|
Rectangle
| Text
| Ellipse
| BitBlt
| Read
| Write
| Copy
| Drive
|
28152
| 27952
| 9173
| 387
| 17996
| 13614
| 2363
| C:\100MB
|
■3DMark2001SE
Desknote A929 1432
Evonote N1015v 1209
■Superπ 104万桁
Desknote A929 1分21秒
Evonote N1015v 1分35秒
■オマケ:起動速度
Desknote A929
1:電源ONの後Windows98のログインの画面が出る迄26秒
2:Win98SEなので休止状態は未サポート ※OSをWIndowsXPなどにすれば休止状態利用可
3:スタンバイからの復帰 0〜1秒
Evonote N1015v
1:電源ONの後、WindowsXPProのログインの画面が出る迄35秒
2: 休止からの復帰 17秒
3:スタンバイからの復帰 0〜1秒
■A929 細かい特長、気がついた点 ■静音性 音、騒音と言うか、静音性と言うか、ノートパソコンとしては、若干、音が目立つが気になるほどでは無い。XP1700+搭載なので、高温を発する(筈)なんですけど、排気口に手を当てても、冷ややかで、ファンは常時回ってますが、かなり静音で、殆ど気になりません。
HDDも富士通製の流体軸受けドライブも模様で、これもほぼ無音状態。
コンボドライブは、CD-ROMを使う時は、(高速ドライブなので)振動がする程ですが、DVD再生時はほぼ無音状態です。
唯一、音が気になるのは外付けの電源ユニット(AC/DCコンバータ)内臓のファンですが、ノートから50センチも離せば、全く気にならない程度の音になります。 ■キーボード 堅牢かどうかは知りませんが、ガンガン打っていける感じがするキーボードで、ペチャペチャ感が少ないので、個人的には好みです。又、最近のノート同様に、音量の大小や液晶画面の明暗などもキーボードで行えます。
■内臓マイク これも、最近のノートの傾向でしょうか。メッセンジャー利用やネット電話で役立ちます。
■ライティングソフト CD-R/RWの添付ライティングソフトは、NTIのCD-MAKER2000。デザインこそあまり良く無いが、B'sRecorderと操作性などは良く似ている。レスポンスも良く、試しに510MBのデータを16倍速でCD-Rに書き込んでみた。所要時間、約5分20秒。ノート内臓CD-R/RWにしては速いと思う。 ■A929 まとめの感想
やはり、”デスク・ノート”の名前の通りになりますが、ノートの形をして、ノートとして使う、デスクトップパソコンと言う所でしょうか。
CPU交換が可能ですので、液晶が駄目になるまで、比較的長く使えるノートだと思います。(現時点では、XP2100+まで公式対応)
ともかく、ノートらしからぬ速さは心地よいですね。あと、幾分かインターネット(ブラウザ)のレスポンスも速く感じます。 お勧めできない方
カードを使いたい方。FDD,バッテリーが標準装備で無いと困る方。
音質にこだわる方(基本的にノートPCですから、音質は… 外付けの高級スピーカーを買うなり、コンポにつなげば問題無いですが)
画質にこだわる方。(標準的なTFT液晶画面では駄目と言う方にはお勧めできません。シートを貼ればもう少し綺麗になるかも知れませんが…。なんだかんだ言っても、発色はブラウン管のほうがいいです。)
パソコンは超初心者と言う方。(メーカーブランドPCでは無いので、親切丁寧に教えてくれるサポートセンターは無いです。でも、”難しいパソコン”でも無いです) お勧めできる方。
格安で高速・高性能なノートパソコンが欲しい方。
あまり、ノートを持ち歩かない人。移動させた場所にコンセントがある人。(バッテリーはオプションで、非内臓です)
多少自作経験がある人。安いデスクトップの部品が交換可能で、ハイエンドから流用もOKです
OSを選びたい人。複数のOSを自分でインストールしたい人。
■最後に Desknoteを買った理由
ノートパソコンを最初に購入したのは、十数年前。確か、i286搭載の富士通製のノートパソコンで、HDDもCD-ROMドライブも搭載して無いのに、当時20万円以上したと思います。(それでも、相場からすれば、格安で購入したと思います) それから、今まで、基本的に、なんだかんだ言っても、殆ど家の中かコンセントのある場所でしかノートパソコンって使わないんですね。確かにバッテリーは”保険”ですけど、その保険が効力があった事って、あまり無いし、どちらかと言えば、屋外でも使ってみたいから、”無理やり”的にバッテリーで使った事もあります。
また、最近のノートの利用の仕方は、デスクトップ並に音楽,動画再生など、マルチメディアでの利用や、無線LANでの利用が多く、バッテリー消費が激しい為、最初から内臓電源には、期待して無いと言う所です。ですので、まづバッテリー非内臓である事は何も問題ではありませんでした。(と言うか、滅多に使わない重いバッテリーを内臓し、更にその分割高になるのなら、バッテリーは要らないと言う所です) 次に、これが一番の理由ですが、”潰しが色々と利く”事です。格安、高性能である事と同じ位に重要なウェイトを占めています。通常ノートパソコンのように、何もいじれない。OSもアップグレードのみで、クリーンインストールが難しい。と言う困難さも無い訳です。(リカバリーしか無いノートで、例えば、XPや2000server搭載機を、軽量なWin98にするとなれば、かなり骨が折れるのでは…)未確認ですが、Desknoteは、一部のLinuxにも対応している模様ですので、将来的にサーバーとしての利用も考えられます。
そして、何よりCPUが置き換えられるのが最大のメリットです。ハインド機のCPUを交換すれば、ハイエンドのCPU→DesknoteのCPU→ローエンドのCPUと交換されて、全てのマシンのパワーアップが、結局、激安でできる事と、ハイスペックな性能を維持できて、長く使えるノートである事が最大の魅力でしょう。 あと、”おたわごと”になるかも知れませんけど、これがこれからの”デスクトップパソコンの形”になるかも知れないなぁ〜などと、ふと思ってたりします。速く、高機能化するだけが進化じゃ無いですからね。ゆくゆくは、標準化を期待して…
※1:I・Oデータ販売のUSB対応無線LANアダプタには、多彩な種類があるが、中には、超小型の
WN-B11/USBSもあり、低消費電力&USB特有の扱いやすさ、機動性から、PCカードタイプよりも魅力的と思われます。当方もこれを利用して家庭内無線LANでインターネット接続をしています。目下の所ネット通販では、uWorks,clevary,Tukumo
などで格安で購入できます。 ※このページは、2003/04/07移行に部分的に書き換えられています。
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参考:Desknote販売店 マウス
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